コロナ禍で独立を決意した貴方へ、起業の歩み方(社名編)
「こんな社名はやめた方が良い」から決める!
恐らくこの記事にたどり着く前に、大企業や有名企業の社名の由来は調査済みだと思います。
もし、まだという方はぜひ一度有名企業の社名の由来を検索してみてください。
読み終わっても貴方の社名は決まっていないはずです。
むしろ調べる前より頭を悩ましているのではないでしょうか?
なぜ、そう言うのかとそれは選択肢の幅が広すぎるからです。
実際、私も社名を決めるのには苦労しました。
先に申し上げると、若干のルールはありますが、社名は自由に決めても問題ありません。
ただ、今後会社が続く限りずっと使っていく社名を決めるという事は、自分の子供の名前を決めるのに似ています。
自分の子供に適当な名前を付ける親はいないですよね? むしろ悩みすぎてなかなか決まらない親の方が多いと思います。
社名も一緒です。
少し脱線しますが、社名を変える事は可能です。ただ、非常に面倒な手続きが多いのであまりお勧めしません。
社名を決めなければならないのに、変更する時の話をしてもあまり意味が無いので列挙だけします。
・株主総会での議決
・法務局
・税務署
・都道府県税事務所
・市町村
・年金事務所
・労働基準監督署
・公共職業安定所(ハローワーク)
・法人実印を改印
・銀行等の金融機関の口座名義変更
最低でもこれくらいの手続きや関係各所に書類の提出が必要になってきます。
上記以外にも会社名で賃貸している物件や加入している保険、所有している車両などがあればそれらも全て名義変更しないといけません。
安易に社名を決めるのは辞めておいた方が良いですが、逆に考えすぎて何時まで経っても決まらない。
ここではどんな社名にするか、よりやめておいた方が無難な社名の話を実体験を踏まえしていきます。
(社名は自由です。もしこれだという社名が決まっているのであれば、この記事に流されず自信をもって命名してください)
書くのが面倒くさい! 長い社名や難しい漢字を使った社名
何文字以上の社名が長いと感じるかは人それぞれですが、社名のみで10文字以上だと少し長いかもしれません。
以前私が代表をやっていたエスメディアコミュニケーションは15文字なので、結構長い方ではないでしょうか。(ちなみに社名の由来は設立者佐藤さんの頭文字とメディア関連の業務内容、そして設立者が人とのコミュニケーションを重要と考えていたからだそうです)
社名の前か後ろには必ず〇〇会社を入れなければなりません。
更に銀行口座を作る時などは役職と氏名も必要になるので、
「株式会社エスメディアコミュニケーション代表取締役多田功治」
このようになるわけです。
文字にして28文字、しかも記入する書類が複数ある時、書きながらずっと面倒くさいと思っていました。
記入する欄からはみ出してしまい、書き直しになった事も多々あります。
社名がカタカナだったのが、唯一の救いでしょうか。
もちろん、スタンプを作ってしまえば解消されてますが、スタンプを常日頃持ち歩くわけにはいかないですし。
その他にも取引先から覚えてもらいにくかったり、誤字も多かったです。
特にコミュニケーションとコミュニケーションの間違いは日常茶飯事でした。
最終的に慣れた取引先にはエスメディアで通してました。
「何をされてる会社ですか?」業務の内容が伝わらない社名
以前、私はモストという会社を設立致しました。
社名の由来は取締役4名の頭文字の「M」「O」「S」「T」と英語の最上級を表す時に使う「MOST」の意味も含めて非常に気に入って付けた社名ですが、名刺交換する人の殆どから「何をされてる会社ですか」と質問され、その度に業務内容を説明した経験があります。
創業者の名前の一部を社名につける企業は非常に多く、思い入れも強くなるので良い事ですが、その際は社名の後ろに業務に関係した言葉を入れた方が無難かもしれません。
「SEOで不利!」大手と被るまたは近くに似た名前がある社名
これはもう言わずもなですが、有名企業と似たような社名や登記する地域の近くに似た名前の会社がある社名は避けた方が良いです。
顧客視点で考えた場合、混乱を招きますし、googleで検索した際、上部に表示されずらくSEO的にもデメリットが多いです。
もしこれだという社名を思いついた時は、地元で似たような会社が無いか法務局やこちらで調べてみてください。
完全に一致しなくても、似たような名前の会社があるかもしれません。
ちなみに全く同じ名前の会社があっても、登記する住所が異なっていれば登記可能です。
間違いが多い! アルファベットを使った社名
この意見に関しては賛否両論かと思うので、あくまで私が考えるデメリットのみ記載致します。(社名にアルファベットを使っている社長様、すみません)
銀行口座の表記で間違う可能性がある
どういう事かというと、例えば銀行口座の種類によっては、ネットアカウントの登録時にローマ字を受け付けてくれない場合があります。
その場合は全角英数字で登録しますが、お客様が半角で入力してしまうとエラーとなる事も。
また相手に社名を伝える時、非常に間違いが多いです。
以前、OYO Hotels Japan合同会社という会社に勤めていましたが、領収証を貰う時や電話先で社名を伝える時、非常に苦労しました。
口に出すとオヨホテルズジャパンと伝えやすいのですが、文字に起こすとHotelsの綴りが間違っていたり、大文字と小文字が混ざったりと。
みどりの窓口で領収証を貰う時、「上様」ではダメなんですよね……時間ギリギリな事が多かったので宛名の違う領収証を何枚貰った事か。
色々考えていきついた名前はライフプラン
上記の理由を考慮し、たくさんあった候補の中から何個かに絞り、画数占いも用いて最終的に行き着いた社名が「ライフプラン」
ビジネスとプライベートを合わせたライフをより良い方向にプランする、またFP的要素を含んだ社名だと思っております。
自由すぎてなかなか決まらない社名ですが、あえて制限を加える事で少しは候補が絞られたのではないでしょうか。
今後、このブログでは起業を志す、または起業したばかりで何をすれば良いかわからないという方々を対象に記事を書いていく予定です。
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